【名古屋大学】推薦入試・AO入試でどういう活動が評価されるのか?【考察】
こんにちは!
今回は名古屋大学の推薦入試・AO入試はどんな活動を行っている人材を募集しているのか考察してみました。
(現在は工学部の機会航空宇宙科のみです)
こちらの推薦要項を引用しています。
http://www.nagoya-u.ac.jp/admission/upload_images/h30_application_guide_sui.pdf
1.アドミッションポリシー
名古屋大学が求める人材は下記のような要件になっています。
名古屋大学は,未来の「勇気ある知識人」を目指す人を国内外に求めます。各学部・学科の学術分野の特徴に基づき,基礎的な学力とそれを活用する能力,さらにそれを発展させようとする意欲や態度を適正に評価して選抜する入試を実施します。
名古屋大学では「学術憲章」に掲げているように,「勇気ある知識人」の育成を目指しています。「勇気ある知識人」として必要な資質・能力は,大学教育での学びだけで培われるわけではありません。中等教育で身に付けた土台の上に立ってこそ,勇気ある知識人への成長が可能になります。そのため,名古屋大学では,基礎的な学力とそれを活用する能力,さらにそれを発展させようとする意欲や態度を備える人を国内外に求めています。
各学部・学科の特徴に基づき,多様な評価方法を適宜組み合わせた入試を実施し,ひとりひとりの学生を選抜します。
「勇気ある知識人」とは,責任感をもって社会に貢献しようとする高い志とグローバルな視野をそなえ,幅広い教養と高い専門性を身につけ,人々の幸福や持続可能な社会の発展を妨げる諸問題の解決に積極的に寄与できる人材を言います。このような真の勇気と知性をもち,未来を切り拓いていける人が,名古屋大学が育成しようとしている人間像なのです。
この「勇気ある知識人」を支える力となるのが,十分な知識・技能,主体的な創造性,立ち向かう探究心です。こうした優れた資質・能力を持った人を,名古屋大学は,多面的な学術研究活動と自発性を重視する教育実践によって育成しています。
2.学部ごとの求める人材
工学部
工学部の出願資格は以下のようなものになっています。
学業成績が極めて優れていることはもとより,工学に対する強い勉学意欲と将来を見据えた明確な勉学目的を持ち,学校長等から責任ある推薦を受け,合格した場合には必ず入学することを確約できる者。さらに「平成30年度大学入試センター試験」の教科・科目のうち当学部が指定した教科・科目(14~15頁参照)を受験している必要があります。
この要件を読むだけでは、募集する人物像がすこし不明瞭ですが、上記の「アドミッションポリシー」を参考にしながら求められる人物像を整理してみます。
「勇気ある知識人」に求められる要件の中の、
「名古屋大学では,基礎的な学力とそれを活用する能力,さらにそれを発展させようとする意欲や態度を備える人を国内外に求めています。」
については、目指す学問分野についての意欲的な活動をアピールできるかどうかが重要になってくるでしょう。
また、勇気ある知識人は
「責任感をもって社会に貢献しようとする高い志とグローバルな視野をそなえ、幅広い教養と高い専門性を身につけ,人々の幸福や持続可能な社会の発展を妨げる諸問題の解決に積極的に寄与できる」
という視点が大事になってきます。
例えば、機械航空宇宙工学科であれば、下記のような社会の動きを知ったうえで、自身がすすめる研究が「人々の幸福や持続可能な社会の発展を妨げる諸課題をどう解決できるのか」、について考えを深めておく必要があるかと思います。
スペースシャトルの打ち上げコストの低下
(特に宇宙開発サロンであれば、かなり実社会に近い位置で宇宙開発やそれに伴う航空技術に触れていけるはずです)
スペースデブリの除去
世界中へのインターネット接続の提供
他にも、
などを読んで、自分の研究が社会が抱える諸課題でどういう影響を与えうるのか、考察しておくことが必要になるかと思います。
また、大学は違いますが、工学系の学部を有する筑波大学のAC入試(AO入試のようなものです)で合格した人たちが、どういう功績を持っていたのか、などを確認できるサイトもあるので、工学部の人たちの文章は目を通してみてもいいかもしれません。